Family Pomacentridae スズメダイ科


インド洋と太平洋のサンゴ礁域を中心に分布する小型の魚類で、300種以上が知られている。食物はプランクトン、付着藻類、サンゴの個体などさまざまである。繁殖の際は、メスが付着性の卵を岩盤に産み付けて、オスが孵化するまで守る。昼間に活動し、夜は岩穴や隠れて寝るものが多い。イソギンチャクに住むクマノミ属、付着藻類を食べるクロソラスズメダイ属の魚は、特定の場所に定住し、縄張りをもって同種・異種の魚を排除する。他の属の魚も多かれ少なかれサンゴ礁の特定の場所に定住する。繁殖時には、オスが卵塊の近くにとどまり、卵を食べる魚を追い払う。この時のオスは大変攻撃的で、マスクのガラス面にヘッドバットを食らうことが多い。小さいがとても勇敢な魚である。


Genus Amphiprion クマノミ属


「大型のイソギンチャクと共生する」と紹介されることが多いが、夜間イソギンチャクの触手の中で寝ると表現する方がよい。クマノミ・ハマクマノミの成魚はイソギンチャクから遠く泳ぎ出るが、セジロクマノミ・ハナビラクマノミ・カクレクマノミは滅多にイソギンチャクから離れない。一夫一妻で繁殖し、オスからメスへ性転換する。大きな方がメスである。クマノミの種によって、利用するイソギンチャクの種が決まっている。クマノミはほとんど全ての大型イソギンチャクを利用するが、ハマクマノミはタマイタダキイソギンチャクのみ、カクレクマノミはセンジュイソギンチャクとハタゴイソギンチャク・・・というように、イソギンチャクとクマノミの種間関係は複雑である。ハナビラクマノミの幼魚とクマノミの成魚がシライトイソギンチャクに共生することもよくある。

Amphiprion clarkii クマノミ(メス)


Amphiprion frenatus ハマクマノミ(大型のメス)


Amphiprion frenatus ハマクマノミ(小型のメス)


Amphiprion sandracinos セジロクマノミ


Amphiprion perideraion ハナビラクマノミ


Amphiprion ocellaris カクレクマノミ