テオフラストス(BC372頃〜288頃)


ギリシアの哲学者、博物学者。レスボス島の生れ。アテナイにでてプラトンの学園(アカデメイア)に学び、後にアリストテレスの門人かつ友人となり、彼の学園(リュケイオン)の後継者となった。博識で、またすぐれた観察者であり、500種類におよぶ植物を記載し、植物学の祖といわれる。植物の生活形を低木・高木・草本に区別し、子葉の数で単子葉植物と双子葉植物も区別していた。植物分類で子葉の数で大きく二群に分ける伝統は、付随的な形質もについてもまとまりが認められたので、自然群と考えられてきた。

単子葉類:子葉が1枚,幼根は生育の初期に消え不定根を出す。茎の維管束が散在し通常二次成長をしない。葉は平行脈。花は3数性。花粉粒は(単溝性)。

双子葉類:子葉が2枚,幼根は消失しないで成熟した根系へ発達。茎は中心柱を持ちしばしば二次成長をする。葉は網状脈。花は4〜5数性。花粉粒は (三溝性)またはその変形。

分子系統学の発展に伴って,植物の系統分類はとくにここ10年で大きく変化した。なかでも被子植物で2000年以上使われてきた,単子葉と双子葉の二大分類が崩れたことが大きな変化である。分子系統学のデータから、単子葉類は単系統であるが双子葉類はそうでないことが明らかになった。これまで双子葉類に分類されてきた種の多くは、真性双子葉類と呼ばれる一つの系統を形成している。つまり被子植物は非常に多くの種を含む二つの単系統群つまり単子葉類と真性双子葉類、それに比較的少数の種からなるいくつかの系統群から構成されている。

著作:「植物誌」、「植物原因論」